MT4のEAをバックテストする際のスプレッドについて

バックテストする際のスプレッドについて
MT4

はじめに、MT4のEAにおけるスプレッドとは、買値(ASK)と売値(BID)の差額のことを意味し、トレードの際に支払う取引手数料のようなものです。スプレッドの設定はFX会社や口座によって違います。

MT4のEAを選ぶ際にはバックテストの結果が重要な判断要素となりますが、公開されているバックテストを100%信用するのは危険です。バックテストの結果と実際のリアル口座での運用成績は異なることがあるからです。そのひとつの理由がスプレッドです。バックテストではスプレッドが正しく反映されていないことがあります。

スプレッドは多くのFX会社では変動制が採用されています。そのため相場の状況によってスプレッドは変わってきます。バックテスト時はスプレッドを固定で検証するため、その流動性が反映されず、リアル口座での運用時とは異なる成績となってしまうのです。またバックテストにはスリッページも反映されません。スプレッドが狭いFX会社ほど、スリッページが発生しやすい傾向にあります。バックテストでいい成績を出していても実際にはスプレッドやスリッページといった取引コストがかさみ、思ったような成績にならないということもあります。

実際のリアル口座での成績に近い結果をバックテストで出すようにするためには、平均的なスプレッドの値を算出し、そこにスリッページも考慮した値でバックテストを行わなければなりません。公開されているバックテストを参考にMT4のEAを選ぶ際には、スプレッドやスリッページが考慮されているかに注意してください。

EAを選ぶにはバックテストだけでなく、フォワードテストもしっかりとチェックするのが大切です。フォワードテストはできればデモ口座ではなくリアル口座で行われているのが望ましいでしょう。その方がより実際のEAトレード結果に近い成績が確認できます。

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